人口9,000万人、所有バイク台数は3,700万台、ベトナムはバイク産業の巨大市場だ。人口が大都市に集中し、道幅も狭く、公共交通機関も十分整っていないベトナムにおいて、バイクは手放せないツールである。市場の2大プレーヤーはホンダとヤマハであり、2013年90%以上のシェアを占めている。各社の売上はホンダが18.7億ドル、ヤマハが7.5億ドルであった。2013年、2社の年間生産可能台数を合計すると、年間350万台以上となっている。
続きは、以下をご参照ください。
SankeiBiz「よむベトナムトレンド」
2012年は自動車業界にとって厳しい年だった。ベトナム政府が渋滞防止などとして様々な税金を大幅に引き上げたからだ。2012年に車を購入すると、車両価格の60%の特別消費税、10%のVAT、10~20%の自動車取得税(前年まで最大15%)、ナンバープレート交付料200~2,000万ドン(同10~200万ドン)、道路保全費年200~1,600万ドン(同20~200万ドン)など、輸入車では元の車両価格の約3倍もの金額を支払うこともあった。自動車販売数は約8万台と前年比27%も減少した。同年には輸入関税も引き上げられ、輸入は2011年の5.5万台から2.7万台に半減した。
SankeiBiz「よむベトナムトレンド」
2013年3月、ダナン・ラバー(DRC)はラジアルタイヤの生産成功を発表した。これは業界における1つの転機であった。
ベトナムのタイヤ市場は約8億ドル、世界市場の0.34%と規模は小さいが、豊富な天然ゴム(世界5位)、安価な労働力などを優位点に今後の成長が見込まれている。2012年にベトナムは137か国に対して、タイヤ2,540万個、3.4億ドルを輸出し、3年間連続の輸出超過となった。一方、同年400万個、2.7億ドルをタイ(44%)、日本(17%)、中国(12%)から輸入している。輸出量が輸入量に比べて6倍あるにもかかわらず、金額では25%しか高くない。国内企業が弱い乗用車用ラジアルタイヤと軽トラック用タイヤが輸入の多くを占め、より高価なためである。
続きは、以下をご参照ください。
SankeiBiz「よむベトナムトレンド」